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呼吸器内科

呼吸器内科とは

呼吸器内科では、肺や気道等に関する疾患を扱います。
咳や痰などの症状について、診断を行って適切な治療を行います。「単なる風邪だと思っていたら、実は喘息だった」というケースも見受けられます。咳が長く続いているだけ、という軽い認識で、その背景にある肺癌・慢性気管支炎・肺気腫といった重大な疾患が進行している場合もあります。特に咳がなかなか治まらない、「ゼーゼー」という呼吸をする、少し歩いただけで苦しい、胸のあたりが痛いなどの症状がある方は、気管支や肺などに異常がある可能性があります。
また、タバコを吸われる方は、呼吸器疾患のリスクが高くなります。

🍁咳が長引いている方は一度お電話にてご相談ください。

 

次のような症状がある方は受診してください

  • 咳が止まらない、長引く
  • 痰が絡む、切れない
  • 息切れしやすい
  • 風邪をひきやすい、治りづらい
  • 咳で目覚める
  • 眠れない
  • ぜーぜー、ヒューヒューなどの呼吸音がする
  • 喘息といわれたことがある、身内に喘息の人がいる
  • アレルギー体質である
  • 花粉症である
  • 喫煙者である、過去にタバコを吸っていたことがある    

 

長引く咳

2~3週間以上せきが続く場合は、ぜん息などほかの病気が隠れているおそれがあります。とくに、8週間以上続く場合は「慢性のせき」とされ、感染症以外の病気が原因であることがほとんどです。

 

気管支喘息

気管支喘息とはアレルギーやウイルス感染などにより、気道が炎症を起こして狭くなる疾患です。発作的に気道が狭くなり、呼吸困難、咳や喘鳴(呼吸でゼーゼー、ヒューヒュー音がする)などの症状が出ます。胸部レントゲン、肺機能検査、採血などで診断し、主に吸入薬を使うことにより、発作的に気道が狭くならないようにして、喘息がない人と同様の日常生活を送ることを目指します。

 

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

COPDとはタバコの煙などの有害物質を長年吸い込むことによって、気管支や肺に障害が起こる疾患です。風邪はひいていないのに咳や痰がつづく、階段をのぼる時に息切れがするなどの症状からはじまります。治療せずにそのままにすると、息切れの症状がだんだんひどくなっていきます。胸部レントゲン、肺機能検査などで診断します。現在タバコを吸われている方は、卒煙を目指します。主に吸入薬を使うことにより、病気の進行にブレーキをかけます。

 

心臓疾患

心臓の病気(虚血性心疾患、心臓弁膜症、心筋症など)によって、発作性の呼吸困難が起こることがあり、「心臓ぜん息」とも呼ばれます。とくに60歳以上の患者さんに多いとされ、体を動かしすぎた日の夜に急に息苦しさが増したり、カゼなどの気道感染症、寒さなどで症状が出やすくなります。

 

胃食道逆流症(GERD:ガード)

胃食道逆流症は、主に胃の中の酸が食道へ逆流することにより、胸やけ(みぞおちの上の焼けるようなジリジリする感じ、しみる感じなど)や呑酸(酸っぱい液体が上がってくる感じ)などの不快な自覚症状を感じたり、食道の粘膜がただれたりする病気です。胸が詰まるような痛みを感じたり、のどの違和感や慢性的に咳が持続する患者さんもいます。胃酸の逆流は食後2~3時間までに起こることが多いため、食後にこれらの症状を感じたときは胃酸の逆流が起きている可能性を考える必要があります。

 

アトピー咳嗽(がいそう)

アトピー性咳漱とは、痰のない乾いた咳が長く続き、気管支拡張薬が効かない症状の病気です。アレルギー体質の人に起こります。呼吸困難発作が無く、咳だけが長く続く点が気管支喘息とは異なります。のどにかゆみやイガイガ感があり、乾いた咳が症状として現れます。咳を誘発する要因としてはエアコン、タバコの煙、会話、運動、精神的緊張などが挙げられます。就寝時に症状が現れることが最も多く、次いで深夜から早朝、起床時、早朝にも見られます。気道にある咳受容体の感受性が強くなっていることが原因とされています。わずかな刺激によって咳が誘発される点がアトピー性咳漱の特徴です。

 
感染後咳嗽

感染後咳嗽とは風邪などのあとに続く3週間以上つづくが、自然に治る咳のことをいいます。風邪などのあと、咳を起こす神経が活性化しているために起き、3、4週間続く咳や、4週間以上続く咳で、原因となるほかの病気がないことと、自然になおっていることが特徴です。そのため医療機関を受診してほかの病気がないことを確かめる必要があります。

問診で医師に伝えたいポイント

症状について

  • 症状の種類(せき、たん、胸苦しさ、息切れ、ゼーゼーヒューヒューするぜん鳴の有無、発作など)
  • いつから(○週間、○日前から)
  • どのくらい(週に○回くらい)
  • どんなときに(寝ているとき、運動したときなど)
  • どの程度(横になっていられないくらい、しゃべれないくらい)
  • 繰り返しの有無(以前にも同じようなことがあったかどうか)

合併症について

  • いまほかの病気があるか
  • ほかの病気を疑うような症状があるか
  • いま、ぜん息薬のほかに使っている薬があるか

家族歴

  • 自分もしくは家族が喫煙しているか
  • ペットを飼っているか など

 

長引くせき 診断の流れ

 

肺炎

肺炎とは、肺に炎症を起こす病気のことを指します。この炎症は、細菌やウイルスなどによって起こります。細菌やウイルスは、鼻や口から侵入し、のどを経由して肺の中に入り込みます。健康な人は、この細菌やウイルスをのどでブロック出来ますが、風邪をひいたり免疫力が落ちている時は、細菌やウイルスがのどや気管を通りぬけて肺まで侵入し、炎症を起こします。この状態を肺炎といいます。

 

気胸

気胸は肺に穴があいて肺から空気が漏れ、タイヤのパンクのように肺がしぼむために、胸痛、咳や息切れなどが生じる病気です。穴があく原因の多くは、肺の表面に「のう胞」が生じ、これが破れるためです。「のう胞」ができる理由や破れる理由は、現在でも正確には分っていません。
気胸は若くて背の高い痩せた男性によく起こりますが、60歳頃を過ぎると肺気腫(タバコなどが原因で正常な肺の構造が壊れる病気)が増えてくるため、気胸になる人も増加します。

 

SAS(睡眠時無呼吸症候群)

SASとはメタボリックシンドロームなどが原因で睡眠時に上気道が閉塞し、呼吸が浅くなったり止まったりする疾患です。睡眠時のいびきや無呼吸の指摘、中途覚醒、日中の眠気、熟眠感の欠如、起床時の頭痛や口渇や肩こり、夜間頻尿、生活習慣病のコントロール不良などの症状が出ることがあります。

夜間の睡眠状態を調べるために、まずは簡易型睡眠検査をご自宅で行います。簡易検査で睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合、精密検査の終夜睡眠ポリソムノグラフィ(PSG)検査をご自宅で行い、確定診断を行います。軽症の場合はマウスピースによる治療を行い、通院の必要はありません。重症の場合は睡眠時にCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸)装置による対症療法で症状の改善をはかり、月に一回の定期通院で継続的に睡眠状態の評価・治療を行います。

 

 

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